シェイドゥラエフに弱点発覚?過去動画から判明した朝倉未来が勝てる”唯一のパターン”を徹底分析
RIZIN大晦日大会2025のメインカード、朝倉未来vsラジャブアリ・シェイドゥラエフ。
下馬評では圧倒的不利と言われるこの一戦ですが、実は過去の試合動画を細かく分析すると、シェイドゥラエフにも明確な弱点が存在することが判明しました!
そこでこちらの記事では、無敵と言われるシェイドゥラエフの攻略法と、朝倉未来選手が勝てる「唯一のパターン」について、格闘技識者の見解やデータをもとに徹底分析していきます。
- シェイドゥラエフが「最悪の相性」と言われる本当の理由
- 動画で判明した「右偏重の攻撃」と「ガードの甘さ」という弱点
- 識者が提唱する「テンカオ」と「左ストレート」でのカウンター戦術
- 3ラウンド目のスタミナ勝負に持ち込む「泥仕合」プラン
Contents
【脅威】フィニッシュ率100%!シェイドゥラエフが朝倉未来にとって「最悪の相性」と言われる理由
まず結論から申し上げますが、ラジャブアリ・シェイドゥラエフという男は、単に「強い」という言葉では片付けられない、過去の対戦相手全員をマットに沈めてきた「フィニッシュ率100%」の怪物です。
多くの格闘技関係者が「朝倉未来にとって最も危険で、相性が最悪な相手」と口を揃えていますが、その理由は技術云々以前の、「生物としての規格外の圧力」にあります。
シェイドゥラエフは15戦全勝の完全決着男
彼が「怪物」と呼ばれる最大の所以、それは異常なまでの戦績です。
MMAPLANETのインタビュー等のデータを見ても分かる通り、プロMMA戦績は15戦15勝無敗。
すべての試合でKOか一本勝ちを収めており、そのうち9試合が1ラウンド決着、残りの6試合も2ラウンド決着。
つまり、誰一人として彼と3ラウンド目のゴングを聞いた人間が存在しないのです。
特に、日本のファンにとって衝撃だったのは、前フェザー級王者のクレベル・コイケ選手をわずか62秒でKOした試合ではないでしょうか。
UFCからのオファーを蹴ってRIZINに来たという経緯も納得の強さであり、まさに「立ってよし、寝てよし」の完全無欠のファイター。
正直、データを見る限り「どうやって勝つんだ?」と頭を抱えたくなるレベルです。
規格外の「生物的」圧力
では、なぜ彼はこれほどまでに強いのでしょうか?
多くの専門家が指摘するのは、技術を超越した「フィジカルの圧力」です。
格闘技の策士・青木真也選手は、自身の分析においてシェイドゥラエフの強さを独特の表現で語っています。
(勝ち負けは)極論、技術じゃなく圧力。個体がぶつかったときに圧力で押されて負けるのが格闘技。リング上では理屈じゃなく圧力。(中略)(朝倉未来は)対面した時にシェイドゥラエフの圧力に崩されちゃうと思う
猛獣と同じ檻に入れられたような感覚でしょうか。
技術でどうこうする前に、本能が「逃げろ」と警鐘を鳴らすようなプレッシャー。
さらに、ボクシング元世界王者の亀田興毅氏も、実際にシェイドゥラエフと対面した際、その「拳の大きさ」に驚愕しています。
あんな岩のような拳で殴られたら、ガードの上からでも脳が揺れます。
キルギスの過酷な環境と、馬肉を主食とする食生活が作り上げたあの肉体は、まさに日本人離れした脅威そのものです。
朝倉未来選手にとって相性最悪と言われる根拠
朝倉未来選手にとって、なぜ彼が「最悪の相性」なのでしょうか。
それは、過去に朝倉選手が苦戦・敗北したヴガール・ケラモフ戦で見せた「トップレスラーに対する脆さ」を、シェイドゥラエフがさらに高い次元で突いてくる可能性があるからです。
ケラモフ選手以上の組み力を持ちながら、一発で意識を刈り取る打撃も持っている。いわば「上位互換」です。
正直、一番チャンスがない。シェイドゥラエフの圧力に飲まれて崩されてしまう。打たれ強さにも不安がある。(中略)考えれば考えるほど絶望的だと思ってました。
(引用:YouTube「【完全版】朝倉未来vsシェイドゥラエフ プロ格闘家ら22名の予想と見解」)
このように、平本蓮選手や石渡伸太郎氏といったプロ格闘家たちも「絶望的」と口を揃えます。
ストライカーである朝倉選手が最も苦手とする「打撃を警戒させてからの強烈なタックル」、そして「タックルを警戒させてからの豪腕パンチ」。
しかし、逆にこうも思います。「これほど強いラスボスだからこそ、燃えるのではないか」と。
誰もが無理だと言う相手に挑み、それをひっくり返す姿こそ、皆が求めていた「路上の伝説」の真骨頂です。
絶望的な情報ばかりですが、完璧に見える城壁にも、必ず小さな「蟻の一穴」があるはずです。
次章からは、そのわずかな勝機を探っていきます。
過去の試合動画から分析:強引なタックルに見える「打撃ガードの甘さ」と「直線的な入り」
無敵に見えるシェイドゥラエフですが、何度も過去の試合映像を見返しました。
すると、確かに強いのですが、決して「完璧なロボット」ではないことが分かります。
結論から言うと、「攻撃が右に偏る癖」と「被弾時のガードの甘さ」に、朝倉未来選手が勝つための最大のヒントが隠されています。
攻撃が右偏重になる癖
まず気になったのが、攻撃パターンの偏りです。
シェイドゥラエフの攻撃を詳細に分析した石渡伸太郎氏の解説にもありましたが、彼はサウスポー(左構え)の相手に対して、極端に「右の攻撃」に依存する傾向があります。
朝倉未来選手はサウスポーです。
通常、オーソドックスの選手は右の攻撃が有効ですが、シェイドゥラエフはその傾向が顕著です。
「右フックを振ってから組む」「右ストレートで倒す」。
クレベル戦もコレスニック戦も、フィニッシュは右でした。
これは逆に言えば、「右が来る」と予測しやすいということです。
もちろん囮(フェイント)の可能性もありますが、彼のようなパワーファイターは、自信がある技ほど無意識に多用します。
その「自信」こそが、付け入る隙になるのです。
直線的すぎる入り方
もう一つの特徴は、攻撃のアプローチが非常に「直線的」であること。
井上直樹選手も指摘していますが、彼は相手に対して最短距離で、真っ直ぐプレッシャーをかけてきます。
映像を見ていても、「強引だな」と感じる場面が多々あります。
多少距離が遠くても、身体能力に任せて突っ込んでくる。
これは「打たれても組めば勝てる」「俺のパンチが当たれば終わる」という圧倒的な自信の表れでしょう。
しかし、直線的な動きは「カウンターを合わせやすい」という致命的なリスクと背中合わせです。
横に動く相手を捕まえるのは難しいですが、自分から向かってくる相手に攻撃を合わせるのは、朝倉選手の最も得意とする土俵です。
打撃被弾時のガードの甘さ
そして、最も注目したのが「被弾した時の反応」です。
扇久保博正選手の分析でも語られていましたが、シェイドゥラエフには「打撃の防御に少し怖い部分がある」のです。
過去の試合でも、攻撃している時は無敵ですが、相手のパンチを被弾した際、ガードが下がったり、嫌がって強引にタックルへ逃げたりする場面が散見されます。
これまでは相手が彼の圧力に飲まれて追撃できませんでしたが、朝倉未来選手のような精度の高いストライカーが、その一瞬を見逃すでしょうか?
「怪物」と言えど人間です。
顎に的確な打撃をもらえば脳は揺れますし、効かされれば動きは止まります。
彼がこれまでの相手と同じように「打たれても構わず突っ込んでくる」としたら、それは勇気ではなく「慢心」です。
格闘技識者も提唱する勝機:入り際に合わせる「テンカオ」と「左ストレート」のカウンター
「じゃあ具体的にどうやって倒すの?」という話になりますが、
多くの格闘技関係者が分析した結果、朝倉未来選手が勝つための「唯一の光」は、シェイドゥラエフの突進に合わせてカウンターを叩き込むことにあると結論付けています。
特に有効とされるのが、ボディへの膝蹴り(テンカオ)と、伝家の宝刀である左ストレートです。
タックルに合わせる膝蹴り
シェイドゥラエフは自信があるゆえに、強引に距離を詰めてタックルに来ます。
この「入り際」こそが、朝倉選手にとって最大の、そして一瞬のチャンスです。
元RIZINバンタム級四天王の石渡伸太郎氏は、この攻防について非常に具体的なイメージを語っています。
シェイドゥラエフはサウスポーに対しては右ばっかりの攻撃になるんです。(中略)早めにタックルに入ってくる。その時に左膝か左ミドルを狙っていくのが良いんじゃないかな。久保選手もおそらく同じことをやってる。シェイドライフはおそらくパンチでは倒れないけど膝だったら意識を借り取れるイメージです。
石渡氏の言う通り、タックルに合わせて顔面やボディに膝を突き上げる「テンカオ」は、相手の突進速度を利用するため破壊力が倍増します。
朝倉選手は過去にもこのテンカオで何度も形勢を逆転させてきました。
想像してみてください。
シェイドゥラエフが低い姿勢で飛び込んできたその瞬間、カウンターの膝が顎かみぞおちに突き刺さるシーンを。
腹を抉る左三日月蹴り
また、顔面だけでなく「ボディを効かせる」ことも重要です。
RIZINファイターの矢地祐介選手は、生物としての弱点を突くべきだと提唱しています。
やっぱり蹴りがすごい上手だから柔らかいし距離も長いし左の蹴りで俺は攻めて行って欲しいな。(中略)さすがのシェイドライフも腹に刺さったら絶対に効くから。人間だもん腹とか絶対に効くよ。
どれだけ筋肉を鎧のように鍛えても、肝臓(レバー)を鍛えることはできません。
朝倉未来選手の得意技である、足の指先で内臓を抉るような「三日月蹴り」。
これがシェイドゥラエフの腹に深々と突き刺されば、間違いなく動きは止まります。
遠い間合いから三日月蹴りで削り、焦って前に出てきたところを仕留める。
必殺の左ストレート一閃
そして、最後に勝負を決めるのはやはりこの技、「左ストレート」です。
解説者の大沢ケンジ氏や扇久保博正選手も、最終的にはこの左が火を噴くかどうかにかかっていると予想しています。
シェイドライフがプレッシャーをかけられた中、同ぶりの右フックを出してくる展開を作った方が良い。そこにミクル選手の得意なカウンターの膝や左ストレートや右フックが当たると思う。
シェイドゥラエフの攻撃が右に偏り、一瞬ガードが甘くなる瞬間。
そこに、あの見えない軌道で飛んでくる左ストレートがクロスで当たれば……KO勝ちは決して夢物語ではありません。
クレベル・コイケ選手や鈴木千裕選手といった強豪を倒してきたその拳には、一発で世界を変える力が宿っています。
「タックルを恐れずに踏み込んで打ち抜く」。
短期決戦型のシェイドゥラエフを削る「3R目のスタミナ勝負」
一撃必殺のカウンターに加え、もう一つの現実的な勝ち筋として浮上しているのが、「試合を泥沼化させてスタミナを削り切る」という長期戦プランです。
シェイドゥラエフは圧倒的に強いですが、実はプロキャリアにおいて3ラウンド終了のゴングを聞いたことが一度もありません。
ここに大きな付け入る隙があります。
経験のない「3R目の沼」
彼の戦績は15勝全てがフィニッシュ勝利であり、そのほとんどが1R決着です。
これは強さの証明であると同時に、「長いラウンドを戦った時のデータが存在しない」という唯一の不確定要素でもあります。
ベテランの金原正典選手も、この点について鋭い指摘をしています。
シェイドライフの底が見えない強さ。要は3ラウンドルで戦い切った試合って来人でもないんですよ。
(中略)長いラウンドに行ったら弱ってくるのかなと思いきやコーチトレーニングしたりそういったものでまだ不明な部分はたくさんある
金原選手は慎重な見方を崩しませんが、格闘技の常識として、あれだけ瞬発力に特化した筋肉を持つ選手が、15分間フルパワーで動き続けることは生理学的にも困難です。
もし朝倉未来選手が1R、2Rの猛攻をしのぎ、彼にとって未知の領域である「3ラウンド目」に突入させることができれば……怪物の動きがガクンと落ちる可能性は十分にあります。
人間は「経験したことのない疲労」や「倒れない相手」に直面した時、メンタルが揺らぎます。
スタミナを削る泥仕合
では、具体的にどうやってスタミナを削るのか。
ここで意外な、しかし非常にリアリストな提案をしているのが、平本蓮選手です。彼は華麗なKOではなく、徹底的に「塩漬け」にする泥臭い戦術こそが勝機だと語っています。
俺が思いついた作戦はひたすらコーナーに押し付けるって作戦。(中略)格闘ゲームでいうはめ技のような押えつける能力のみ(中略)とにかく抑えて膝蹴り3ラウンド3回それをやればいける
これ、非常に面白い視点だと思いませんか?
朝倉未来選手は以前、斎藤裕選手やクレベル選手との再戦で、テイクダウンを防ぎながらロープ際でコントロールする強さを見せました。
この「負けない戦い方」を徹底し、観客がブーイングをするくらいの泥仕合に持ち込む。
相手の爆発力を封じ込め、体力を削り、焦れさせてミスを誘う。華やかさはありませんが、最強の敵を倒すためには、このような「ハメ技」に近い戦術も辞さない覚悟が必要なのかもしれません。
どんな形であれ「勝つこと」が全て。
泥臭く相手の光を消して、最後にリングに立っていた者が勝者です。
結論:タックルさえ切れば世界が変わる。朝倉未来の「左」が怪物を沈める瞬間を予想
様々な分析をしてきましたが、最終的な結論はシンプルです。
「最初のタックルを切れるかどうか」。
これですべてが決まります。
もし朝倉未来選手が、シェイドゥラエフの全力のタックルを一度でも切ってスタンドの状態に戻すことができれば、その瞬間に「無敵の怪物」という魔法は解け、ただの「荒削りなファイター」という人間としての弱点が露呈するはずです。
最初のテイクダウン防御
あの堀口恭司選手も、このマッチメイクについて「打撃ならチャンスがある」と冷静に分析しています。
多分ミクる君は絶対に勝てないと思ってないと思うんですよ。(中略)打撃戦なら(いい勝負に)なるんじゃないかなって。
世界を知る堀口選手が言うように、純粋なスタンド勝負になれば、技術とカウンターの精度で朝倉選手に分があります。
シェイドゥラエフはこれまで、その圧倒的な圧力で相手を「ビビらせて」テイクダウンを奪ってきました。
しかし、朝倉選手は会見で「喧嘩しに行く」と宣言しました。
このマインドセットこそが重要です。
相手のタックルを恐れて腰が引けるのではなく、「来たら合わせるぞ」という殺気を持って対峙できれば、シェイドゥラエフの直線的な入りに迷いが生じます。
大晦日に起きる奇跡のKO
予想する最高のフィニッシュシーンはこうです。
1R序盤、シェイドゥラエフが強引に距離を詰めて右フックからタックルに入る。朝倉未来はそれをバックステップと腰の強さで切り、スタンドに戻す。
「あれ、倒せない?」と焦ったシェイドゥラエフが、再び直線的に飛び込んできたその瞬間、カウンターの左ストレートが顎を打ち抜く。
あの時以上の研ぎ澄まされた左が、今回は怪物を沈める「唯一のパターン」になると信じています。
下馬評は圧倒的に不利。
だからこそ、それをひっくり返した時の熱狂は計り知れません。
記事のまとめ
今回の記事では、RIZINフェザー級タイトルマッチで朝倉未来選手が最強王者シェイドゥラエフに勝つための「唯一のパターン」について深掘りしました。
怪物は決して無敵ではありません。正しい分析と覚悟があれば、攻略の糸口は必ず見つかります。
- フィニッシュ率100%の脅威:シェイドゥラエフは15戦全勝ですべて完全決着。技術以前の「生物的な圧力」が凄まじく、朝倉未来選手にとって最大の壁となる。
- 動画から見えた弱点:サウスポー相手には攻撃が「右」に偏りやすく、入り方が「直線的」。さらに打撃被弾時のガードには甘さがあり、つけ入る隙はある。
- 有効なカウンター:強引なタックルに合わせるボディへの膝蹴り(テンカオ)と、入り際を狙った伝家の宝刀「左ストレート」が勝利への鍵。
- 未知のスタミナ勝負:シェイドゥラエフは3Rを経験したことがない。なりふり構わず泥仕合に持ち込み、スタミナを削れば勝機が見える。
大晦日は、日本の格闘技の歴史が動く日になるかもしれません。
分析すればするほど、朝倉選手の「左」が炸裂するイメージが湧いてきました。
皆さんもこの情報を踏まえて、当日の激闘を見届けてください!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!




